「機にかないて語る言葉は銀の彫刻物に金の林檎を嵌めたるが如し」
「機にかないて語る言葉は銀の彫刻物に金の林檎を嵌めたるが如し」
これは、適切な状況での発言は大変貴重な価値があるという意味になります。
反対に、状況を踏まえず発言することは敵を作る可能性があるという意味になります。
太宰治の「斜陽」の中で引用されています。
(かないて)の(かなう)は 適う=あてはまる、相応しい という意味
太宰治が愛人の1人である山崎富栄に会った最初の頃、
聖書ではどんな言葉を覚えているか。という問いに対して
答えた言葉であると言われており、斜陽という作品に
影響を与えていたことが読み取れます。
何かを発言する際には
言葉を選ぶのも然り、相応しい状況、機会を意識することが
他人と関わる上では大切だということですね。以上。